2 理解によって暗記を減らす ― 私の授業・学習設計(Learning Design) ―

英語学習では、単語など覚えなければならない内容があります。私は暗記そのものを否定しているわけではありません。
しかし、理解によって知識を統合するから暗記が減ると考えています。
理解とは、知識を増やすことではありません。新しい知識を、それまで学んできた知識と結び付け、一つの概念として整理することです。私は、このようにして生徒一人ひとりの中に理解の地図を広げていきたいと考えています。
一つの単元で生まれた理解の核は、別の単元でも何度も再利用されます。例えば、
  • 現在完了 → 「現在のことを強調して伝えるために過去を使う」
  • must / have to → 「判断しているのは誰か」
  • not → 「後ろを否定する」
  • 比較 → 「伝えたいことを際立たせるために、than 以下には知っている情報を置く」
  • will / be going to → 「『今』から見た未来を表す」
これらは別々の知識ではありません。一度つくった理解の核を、新しい単元でも繰り返し活用することで、知識は一つひとつ増えていくのではなく、互いに結び付きながら理解の地図として広がっていきます。だから暗記が減るのです。